フケを甘く見てはだめ!真菌の可能性も!

フケ

フケが大量に出る病気に脂漏性皮膚炎があります。頭皮の常在菌であるマラセチアというカビ(真菌)が異常繁殖することで発症します。
マラセチアは人間の皮脂を食べて生きるカビです。
脂っこい物を摂りすぎるなどして皮脂が多く分泌したり、免疫の低下、ストレス、頭皮の乾燥などが、脂漏性皮膚炎の発症の原因になります。
炎症が起こって赤くなったり、かゆみが強く出ることもあります。
単なるフケだと思って甘く見ていると、炎症が進み頭皮にダメージを与えたり、フケが毛孔に詰まるなどして脱け毛の原因になります。
脂漏性皮膚炎が原因で起こる脱毛症を脂漏性脱毛症と言います。薄毛が気になってきた人でフケが大量に出ている場合は、脂漏性脱毛症の可能性を疑いましょう。

脂漏性皮膚炎になると頭がべたべたしてくることも多く、フケも大量に出ることから、洗浄力の強いシャンプーを選びがちですが、これは逆効果になります。
洗浄効果の強いシャンプーを使うと皮脂が落ちすぎて頭皮が乾燥し、フケが余計にひどくなります。
頭皮に優しいシャンプーを選び、皮脂は適度に残して汚れを落としましょう。洗髪後の毛髪の乾燥も重要です。
自然乾燥に任せていると頭皮が長い時間、湿っぽくなり真菌が繁殖しやすくなります。シャンプー後はドライヤーなどで手早く乾燥させることをお勧めします。

見落としがちなのが枕です。せっかく頭皮のケアをして清潔にしていても、毎晩使う枕が汚れていると意味がありません。
枕を清潔にしておかないと真菌の他にダニやニオイ菌などが繁殖するため、頭皮にこれらの菌やダニのフンなどが移ってしまいます。
枕カバーは出来るだけ頻繁に洗濯し、枕本体も丸洗い出来るものを選ぶか日干しして清潔にしておきましょう。
通気性が良い素材のものがお勧めです。今は抗菌の枕も販売されているのでうまく利用したいものです。同じように頭が接触するシーツや、帽子なども清潔に保つように気を付けましょう。

真菌治療薬を選ぶならニゾラールが有効

脂漏性皮膚炎の治療には、抗真菌薬が使われるのが一般的です。
マラセチアにはケトコナゾール、イトラコナゾールなどのイミダゾール系抗真菌薬がよく効きます。
有効成分ケトコナゾ―ルを配合したのがニゾラールクリームです。
日本ではケトコナゾ―ルは医薬品なので、医師や薬剤師の指導なしでは入手することが出来ません。
脂漏性皮膚炎は抗真菌薬を使って治療すれば必ず良くなります。完治まで通常4~6週間ほどとなっており、多少時間がかかるので、根気よく治療していきましょう。
心当たりのある方はなるべく早く病院に行って診察を受けることをお勧めします。

海外にはケトコナゾ―ルを配合したニゾラールシャンプーも存在しています。
ケトコナゾ―ルには、男性ホルモンを抑制する働きがあり、他のAGA治療薬と併用して使うと薄毛治療により効果だという報告もあります。
海外にはケトコナゾ―ルの内服タイプもありますが、効果が強く出てしまうので必要以上に男性ホルモンを抑えてしまい、身体の女性化などの副作用が起こる事が報告されています。
日本ではケトコナゾ―ルが医薬品であることから、こうしたシャンプーや内服薬を利用するには医師に処方してもらうしか方法がありません。

真菌の異常繁殖が原因で起こる脂漏性皮膚炎は、放置すると症状が進み脱毛の原因になってしまいます。
真菌を退治することも大事ですが、異常繁殖の原因となった生活習慣や食生活を改めることも大切です。
バランスのとれた食生活をして免疫力を上げるとともに、運動などを採り入れて上手にストレスを解消しましょう。
シャンプーは頭皮に良いものに変え、乾燥を防ぎましょう。睡眠は大切ですが寝具の清潔も重要ですのでマメに洗濯するようにしてください。