抜け毛から自分の薄毛タイプを知る

M字ハゲ

一口に薄毛といっても、症状の現れ方は人それぞれです。
日本人の抜け毛タイプではO字ハゲと呼ばれる頭頂部から薄くなるタイプや、M字ハゲと呼ばれて額の生え際の前頭部から薄くなるタイプなどが多いようです。
他にも、額の生え際の前頭部中央から頭頂部までがつながっているU字ハゲもあり、同じように男性ホルモンの影響を受けて薄毛が引き起こされていると考えられます。

薄毛というとこれらの男性ホルモンがらみの症状が真っ先に思い浮かびますが、抜け毛には他にも種類があります。
たとえば、老人型脱毛症は60歳以上の方に見られる薄毛であり、要因は加齢です。
年齢を重ねると共に身体機能の衰えを感じ始めますが、髪の毛も例外ではなく働きが低下します。
毛母細胞の働きが悪くなることで成長のスピードが落ち、新たな髪の毛を生成するのもスムーズではなくなりますので、年を取れば誰でも薄毛リスクが高まります。

また、円形脱毛症は髪の毛の毛根組織に対しての免疫機能に異常が発生することが関係しているといわれています。
免疫機能は疲労によっても異常をきたすことがありますし、感染症やストレスも関わっています。
元々備わっている免疫機能は、外部からの侵入物から体を守るために必要なものではありますが、自分の体の一部を敵だとみなして攻撃してしまうと問題が生じます。
アトピー性疾患を持っている人は円形脱毛症を患う可能性が高くなりますし、ホルモンバランスが崩れることも影響を与えるようです。

他にも脂漏性脱毛症のようにホルモンバランスの乱れなどによって皮脂が過剰に分泌されて、それが毛穴を塞いで毛根部分や周辺が炎症を起こすものもあります。
炎症が起こった部分は簡単に髪の毛が抜け落ちるようになり、放置すると薄毛が進行していきます。
このように薄毛とはいっても実に様々な要因があり、症状も人それぞれですので、同じように考えることはできません。ですから、他の人が行った治療法が自分に合うという保証もありません。

ハゲ方によって治療法が変わることもある

薄毛の中でも比較的多いO字ハゲやM字ハゲ、U字ハゲなどは育毛効果が高いとされるミノキシジルを使ったりプロペシアを処方してもらうのが有効な治療法となります。
抜けていく過程は異なるのですが、主な原因が男性ホルモンの働きによって薄毛が引き起こされるというものですので、クリニックで塗り薬と飲み薬を処方してもらうのが手っ取り早い方法です。
男性ホルモンの働きを抑制するだけなら育毛剤を利用しても行うことができますが、乱れた毛周期を正すためにはクリニックでの治療が必要です。

老人型脱毛症の場合も、異なる治療を行わなければなりません。
毛根部分に栄養がなくなると更に働きが衰えますので、毛母細胞の働きに必要な栄養素をたっぷりと補うような治療法が有効です。
栄養が行き届けば機能が衰え始めていても正常な活動に近い状態を維持しやすくなります。

円形脱毛症の場合には、ステロイド治療が一つの選択肢となります。炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを抜け毛が起こっている部分に注射で注入します。
症状が改善されない単発型の円形脱毛症患者や多発型の成人患者に対してしばしば行われる治療法ではありますが、副作用の恐れもありますので子どもに対しては行われません。

脂漏性脱毛症は、皮脂の分泌量をコントロールするための治療が行われます。
ホルモン療法を行うことで皮脂の量は落ち着きますが、他にもビタミン剤を内服することによって改善を目指すことがあります。
クリニックでは、しばしばメインの治療法と共にビタミン剤が処方されます。
このように薄毛の症状を見ながら治療法を選択していくのが賢い方法です。
自分の症状に合った治療法が選択できれば改善も早くなります。